一般公開プログラム土居孝信先生講演会
「人生の始まりこそ力強く”Starting Strong"
〜公共財としてのスズキ・メソード」

 

 2023年10月16日(月)、15:30~17:00  全国指導者研究会の一般公開プログラムとして実施されたのが、スズキ・メソード幼児教育研究会の土居孝信会長による講演会でした。その様子をお知らせします。
 
  会場は、松本市内にある「まつもと市民芸術館主ホール」です。
 冒頭、土居先生は鈴木鎮一先生の「人は環境の子なり」「どの子も育つ 育て方ひとつ」は、世界中の教育関係者の共感するところであり、鈴木先生の「能力の法則」が現在のあらゆる幼児教育法の基盤でもあると表現。自己紹介では、約40年前のスズキ・メソードとの出会いが当時のスズキ・メソード幼児学園や白百合幼稚園を創設された田中茂樹園長との出会いにつながり、大分県と長野県という距離の隔たりがあっても、常に温かく見守ってもらったことが紹介されました。
 
  2004年を最後に、田中園長を中心に展開されたスズキ・メソード幼稚園連合会の集まりが途絶えたものの、10年後にスズキ・メソード幼児教育研究会として研修会を再スタート。才能教育研究会との間で姉妹締結が行なわれ、幼児教育に関わる諸問題や、OECD(経済協力開発機構)による「乳幼児期の発達が人間の学習と発達の基礎形成段階で最も重要である」との指針や、質の高い乳幼児の教育とケアを早期から利用することは、乳幼児に人生の良いスタートを与え、すべての乳幼児に対し”人生の始まりこそ力強く(Starting Strong)を訴えていること、さらには「子どもへの投資は、経済的に最も効果があり、公共財である」との考えなどを、共鳴する幼児教育研究会加盟園で共有されていることが紹介されました。
 
  そして、「幼児教育の無償化」が実施されている現在、地域の幼児教育を育むために子育て支援事業の一環として、全国の私立幼稚園や認定こども園への出前事業を全国のスズキ・メソードの指導者の皆さんが行なうことで、「今こそ、令和版 才能教育運動を展開する好機です」とのお話がありました。そして、「即実行することもスズキスピリッツです」と鼓舞していただきました。長年、幼児教育の現場で常に子どもたちの幸せを願ってこられた土居先生ならではの提案を、スズキ・メソードの指導者の皆さんに真剣に耳を傾けていただきました。
 
スズキ・メソードのYouTubu動画で、その講演動画を見ることができます。
 →講演動画

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