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第3回夏期研修会を開催

2016年8月5日(金)〜6日(土)松本

 
参加園が7園に増加

 
 2014年夏に復活した幼児教育研究会による第3回研修会が、今年も夏期学校に合わせて、浅間温泉のホテルで開催されました。中心となる双葉ヶ丘幼稚園(中津)、白百合幼稚園(松本)、光が丘幼稚園(宮崎)、白百合幼稚園(福島)の4園に、新たに五風会保育園(大阪)、才能教育メネス幼児学園(東京)の2園が新規加入。オブザーバーの聖愛幼稚園(甲府)も含め、総勢31名が参加されました。今年もスズキの理念を幼児教育に取り入れておられる現場の、研修への強い意欲が感じられました。2日間にわたり、園長と職員たちが職場を離れて、スズキを学び合う姿に、その思いは凝縮されていたようです。
 

基調講演は、髙橋利夫先生

  
 初日は、スズキ・フルートメソード創始者の髙橋利夫先生が招かれ、「鈴木先生の理念や幼児教育に関する考え方」をテーマに基調講演が行なわれました。フルートの神様、モイーズやチェロの巨匠、カザルスとの興味深い交流の様子や、鈴木先生の人となりを「愛と感動の方」と表現され、「生命への」を大切にされた鈴木先生の豊富なエピソードを紹介。鈴木先生が17歳の時に聴かれ、その後の一生を決めることになるヴァイオリニスト、ミッシャ・エルマンの弾くシューベルトの「アヴェ・マリア」の演奏も当時の録音で鑑賞しました。
 
 その後、来賓も含め懇親会が行なわれ、夜9時からは各部屋で車座になってのミーティングを開催。互いの垣根を越えて自己紹介や園の紹介をするなど、熱心な活動が続きました。
 

2日目は実践報告

 
 研修会2日目は、福島白百合幼稚園の塩谷恭子園長による「保育の中のスズキ・メソード」と題された講演から始まりました。ご自身のスズキ・メソードでの歩みとともに、ヴァイオリン科指導曲集のCDを聴きながら、全人教育としてのスズキ・メソードに大きな関心を寄せてこられたこれまでの活動を発表されました。 
 
 次の双葉ヶ丘幼稚園での実践報告「ヴァイオリン教育の導入と保育への効果」は、4月から本格的に指導に携わっておられる小川忠嗣先生(九州地区ヴァイオリン科指導者)から具体的な取り組み方法が開示され、出席者たちの大きな関心を集めました。ヴァイオリンの足の位置を決める「足型」の導入は、ヴァイオリン教育以外の場面でも応用されるなど副次効果もあるとのこと。また、今年度も、園がレンタルしている楽器を夏休み期間中に自宅へ持ち帰れることを継続し、小川先生独自の「夏休みお稽古表」や「お稽古CD」も導入するなど、保護者たちからも好評のアイデアが目白押しでした。なによりもヴァイオリンの経験のない職員に、園児への教え方のコツを伝授される小川先生の姿は、百人力の存在感がありました。
 
 昼食後は、才能教育メネス幼児学園の三富和子園長からの運動能力に関する実践報告や、各園ごとの取り組み事例の発表、恒例のグループ討議など、盛りだくさんな内容が続きました。最後には来年度の課題についても意見交換が行なわれました。

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